2022-07

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6 古文だって議論の余地は意外に…

「もう若くないんだ」って、それはやっぱり言い訳だね 先生の長い無駄話は続いた。 「この、コノテーションを説明するときに、私がよく出す例が、昔の歌なんだけど『イチゴ白書をもう一度』っていう歌だ。この中でいろんな社会問題に興味を示していた大学生...
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5 どんな時にコノテーションを感じるか。

落語は面白いぞ 名人ってのは本当にたいしたもんだ 先生は、 「私、落語好きなんだけど、昔、古今亭志ん生という名人がいたんだ。その爺さんの落語で、秀逸な言葉があって、それはこんなセリフだ。 あるおかみさんが夫婦喧嘩をして、旦那といっしょになる...
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4 R・バルトのお墨付きであるぞ!

こりゃあ人間の性(さが)だな 先生は続けた。 「コノテーションって言葉があるんだ。言外の意味ってことだな。どんな言葉にも言外の意味がある。それに引きずられて聞いた方はイメージする。たとえば赤という言葉、赤色には『止まれ』『危険』『血』などの...
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3 ぼくはつい言ってみた。

「先生、そんなこと国語の先生が言っていいの?後で困らない?」 「あー、心配してくれんの?」 「いや、心配っていうか、そもそもそれじゃ国語っていう教科って成立しないんじゃない?」 「そうだな、そこだよ。」 と、この辺からむっくり起き出すクラス...
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2 俺たちには権利がある

なぜ聞き間違いが面白いのか 先生の話は続く。 「簡単に言えば、聞き違いがなぜ面白く感じられるのか、ということだね。例えば「ウサギ追いし」を「ウサギ美味し」と勘違いするのと違う。激しく歌詞を叫ぶメタルロックの外国語の歌詞が、たまたま「蕎麦が食...