2022-10

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34 『狐』ローレンス

『THE FOX 』 D・H・LAURENCE 新潮世界文学39 藤沢忠枝 訳いろんな『狐』が可能だというんだけど……どう読む?二人の娘が農場を経営していた。バンフォードは小柄で華奢な娘で、資金を出したが、マーチはたくましく、大工と建具の仕...
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37 『小フリイデマン氏』トーマス・マン

20世紀最高峰とも言われるマン先生さて今回はその北杜夫がすごく影響を受けたというマンを読んでみよう。彼のペンネームもマンの『トニオ・クレーゲル』のトニオから付けたんだというからね。私も高校時代『魔の山』なんかに挑戦したが、途中でつまんなくな...
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36 『花火』 永井荷風

『花火』 永井荷風   青空文庫  1919(大正8)年第一次世界大戦講和記念祭が東京で行われた日、それを思い出したのは当日の花火だった。わたしは一人押入れの壁土を反古で張っていった。ふと自分が孤独で、世間から離れてしまったのを悲しいような...
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35 『球の行方』 安岡章太郎

球の行方 安岡章太郎  講談社文芸文庫『走れトマホーク』植民地を有していた日本人先生この小説ではかつて日本が植民地とした朝鮮半島の人々を朝鮮人としている。もしかしたらそれが蔑視的呼称と受け取る人がいるかもわからない。しかし今回は本文のとおり...