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77 『貧しき人々』その3 と『十二人の手紙』               

『貧しき人々』と『十二人の手紙』  書簡体小説はなぜ成立するのか 手紙の形で小説にするって、理由あるのかな 先生 今回はまず『貧しき人々』が書簡体の小説であることで、どんな特徴があるだろうか、を考えて言ってみて。思いつきでいいから。 広田 ...
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76 『貧しき人々』その2 ドストエフスキー と 『駅長』 プーシキン も

『貧しき人々』 と『駅長』 話の筋だけが小説ではない。でもどうなるの?って思うのは、人の常。 先生 引き続き『貧しき人々』の中途半端な書簡の先を考えてみたいが。みんなには光文社古典新訳文庫の解説も読んでもらったよな。それでこの作品の終わりの...
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75 『貧しき人々』 その1 

ドストエフスキー  安岡治子 訳光文社古典新訳文庫  巨大な山 ドストエフスキーの処女作 先生 今回はまた厄介な作品だけど、チャレンジしてみたい。私にとってもこれは難敵だったんだけどね。ドストエフスキーの『貧しき人々』だ。ドストエフスキーっ...
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74 カズオ・イシグロを読む その3

『遠い山なみの光』 「遠い山なみ」を眺める心境では読めないね 先生 前回に続いて、イシグロの作品を読んでいくけど、今回は『遠い山なみの光』です。これは『浮世の画家』よりも前に発表された作品で、日本を舞台とした長編。二作を比べてみると面白いと...
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73 カズオ・イシグロを読む その2

『浮世の画家』続き なぜそこに書かれていないのか?ないことに意味があるはずだ。 先生 前回は『浮世の画家』で見た信用できない語り手の話から、重層的な語りを感じる読者を話し合ったが、そのほかにもこの作品から感じるものはあったんじゃないかな。先...
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72 カズオ・イシグロを読む その1

72 『浮世の画家』 カズオ・イシグロ  ハヤカワepi文庫 You are the apple of my eye の apple ってどんなだっての? 先生 むかし、スティーヴィー・ワンダーという歌手がいてね、いや今でも活躍しているのか...
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71 『走れメロス』 太宰治

走れメロス 単純な友情のお話、なんてことじゃないみたいですね 先生 今回はお馴染みの小説。教科書の定番の一つらしいからみんな読んだことあるんじゃない?それをもういっぺん考え直してもらおうじゃないか。 中学校ではどんな授業してた?まずその辺か...
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70 『夫婦善哉』そして、方言についても考えよう

『夫婦善哉』 織田作之助 岩波文庫 お寺の前の小さな店、お椀二つで一人前 『夫婦善哉』 先生 今回はもう一度大阪舞台の小説を見てもらって、言葉、方言などを考えてみようと思う。現在大阪の観光名所にもなっているところが、法善寺横丁。そこの甘味屋...
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69 『河内屋』 広津柳浪

「河内屋・黑蜴蜓 他一篇」 岩波文庫 『河内屋』あらすじ 先生 さて、今回は東京の話。江戸言葉で言い合いするのを出そう。内容は決して楽しい物語とは言えないけどな。我慢して読んできてくれたかな。 小池 言葉遣いも古くて、難しかったけど、話のす...
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68太政官 上司小剣(1915年)

『太政官』 上司小剣  岩波文庫「鱧の皮」 太政官本文はこちら 太政官って本当にユニークな人物 先生 前回に続いて、もう一つ上司小剣。『太政官』という作品を考えてもらおう。これ、ちょっと面白いよ。というより名作に値すると思うんだけどね。しか...