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67 『鱧の皮』  上司小剣 1914年

『鱧の皮』他五篇  上司小剣  岩波文庫  1986年第2刷より 解説 宇野浩二  青空文庫にもあり 意外に考えどころの多い小説。だから面白い。  今回から、関西弁と江戸弁という対比から何遍か読んでみたい。君たち、今までこういう小説を読んだ...
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66 『虞美人草』 夏目漱石

『虞美人草』 夏目漱石  新潮文庫  平成十二年 百一刷 新聞小説? うそ、無理だろ! さて、今回も大物。漱石の長編小説だ。以前に読んだことある人?途中まで、でも良いから、どう?なんと、ひとりいるの?最後まで読み通した?途中で挫折? まあ、...
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65 『ジャン』  プラトーノフ   

「プラトーノフ作品集」 原 卓也 訳岩波文庫 埋もれていた名作……らしい ナザール・チャガターエフという男が経済大学を卒業した。その祝いの宴席で彼は一人でいるヴェーラと出会った。二人は恋人になったが、実はヴェーラは結婚しており、夫は死に、彼...
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64『ポール・ド・マンの思想』マーティン・マックィラン

土田知則 訳 新曜社(特にこの本について、わかりやすく、周辺知識もコラムで説明しているなど、初学者に丁寧な配慮があったことを記しておきたい。こういう本が文学理論や哲学にもっと出てきてほしいと願う。) 脱構築って読む姿勢のことなの? 先生 さ...
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63 『作者の死』  ギルバート・アデア 

高儀 進 訳   早川書房 この小説について、ぜひみなさんに教えていただきたい。ホント (今回はこの授業、妄想することが大変だった。ほとんど何も知らないに等しい”脱構築”について本を読み、理解しながら想像しなければならなかったから。そして、...
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62 ある農夫の死 エミール・ゾラ 

「水車小屋攻撃』朝比奈弘治 訳  岩波文庫 貧しくても淡々と、やる ジャン=ルイ・ラクール。七十歳。ラ・クルテイユという人口百五十人ばかりの、町とは遠い村で生きてきた。とても貧しいこの村の中では、彼の家はそれほど貧しいとは言えないまでも、懸...
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60 『裸の王様』  開高 健

「文學界」1957年12月1日 裸の王様 あらすじ 誰が裸の王様なんだろう? 先生 今回も開高健の小説『裸の王様』雑誌「文學界」1957年の作だ。前回の『パニック』『巨人と玩具』の自分なりの読み方も頭に入れてこの小説を読み解いてみよう。 羅...
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59 『パニック』『巨人と玩具』 開高 健

『パニック』は新日本文学 S32・8・1/『巨人と玩具』は文學界 S32・10・1 『パニック』に立ち向かう公務員の戦術と遊戯 先生 そのベトナム戦争の中に入っていってルポを書いたのが開高健だった。初めて開高の作品を読んだのはいつだったか、...
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58 『河童』   芥川龍之介    

あらすじ 昭和2年 この年が大正文学最後の年とも 先生 今回はまた芥川を読んでもらう。この作品は大変有名だけど意外に現在読む人、少ないんじゃないかな。昭和2年の発表『河童』。みんなは読んだことない? 誰もいないな。芥川っていろんな短編小説が...
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57 『よじょう』 山本周五郎

『よじょう』 山本周五郎    ちくま文学の森9 「怠けものの話」 「武蔵は剣聖であり哲人であり……」(菊池寛) 肥後国隈本城に仕えていた宮本武蔵に、ある包丁人が斬られた。包丁人は武蔵の腕を試そうとして、城内で戯れに襲いかかるふりをしたので...