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17 ”美”に関して 参考になる文章を読んでみよう

『事典 哲学の木』  講談社 美   佐々木健 美の創造性 美は筆舌に尽くせない、言葉にならない。百万言を費やしても、知らないひとに、ある傑作の美を理解させることはできない。しかし、それは概念ぬきということであろうか。言葉で説明できないとい...
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16 美神 三島由紀夫

三島由紀夫 本当は近づきたくないんだけど 「今日は『美神』という小説。作者は三島由紀夫だね。名前くらいは知ってるだろう?知っている人は?まあ、多くの人が知っているようだね。小説を読んだことがある人はいる?ああ、誰もいないか。もっとも有名なの...
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15 街、土産、そして……女

敗戦から10年 今日は『萩のもんかきや』 中野重治 教科書には載ってないけど、今日はひとつプリントで読んでみよう。作品は『萩のもんかきや』という中野重治という人の作品。読んだことある人?」 「誰もいないね。じゃあちょうどいいから読んでみよう...
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14 漱石らしい仕掛け?『こころ』

むりやり教科書に採用するのも、仕方ないところがある 今でも作品が何かを訴えているのは確かだ 先生 『こころ』も夏目漱石の代表作といえる作品だね。教科書でも定番だが、これも本当に高校生に読んでもらうのに適当なのか、議論がある作品だ。この小説は...
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13 「羅生門」でないといけないの?

どこの高校生もみんな読んでるらしい 「今日は『羅生門』を考えてみよう。もうあらすじは確認しないでいいかな。芥川龍之介の短編小説で、ほとんどの国語総合の教科書には載っている。思えばこれは異常なことで、日本のほとんどの国民がこの小説を読んでいる...
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12 「舞姫」と「坊ちゃん」

あまりに単純な、お子様先生 先生 漱石の小説は『こころ』など考えさせるところが大いにあって、私も本当に日本に得難い本格的な小説家とも感じるが、小学生くらいに読ませる小説としてなぜ『坊ちゃん』なのか、とずっと思っていた。自分でも全くこの小説の...
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11 『舞姫』を別の見方で読み解くと

人の良し悪しの話は盛り上がるんだなあ 教室では「太田豊太郎は上ばっかり見ているヒラメ」だの、「裏切り者」だの、「むしろ国への貢献者だ」の声が上がる。また「エリスこそがずるい女」だの、「本当に夫のことを考えてない」だの、「子供が犠牲者だ」「本...
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10 「石炭をばはや積みはてつ」?読む意欲が⤵️

「舞姫」なんて入試に関係ないから、やらない学校もあるんだって。 圭 さて、僕たちは前の時間に『舞姫』を読むことを知らされていた…… できるだけ事前に教科書を読んでおくように指示されていたのだが、これがまた最初から何が何だかわからないような小...
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9 やっと、小説を読める

では、漱石の『夢十夜』を読んでみよう 次の週、先生の切り出し。 先生 では、漱石の『夢十夜』を読んでみよう。第一夜だな。これは難しい小説だ。何を言いたいの?と聞いてみたくなる作品。わたし自身はこういう小説がどうも苦手で、長い間授業でも避けて...
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8 生徒に配付したプリント と…

小説の読解について説明 プリント 小説の読解について説明 小説に限らず、文章を読むという行為には前提として、書かれていないことを読み取ることが必要だ。登場人物の心理はどの作品もそれを明確に説明することはない。読者がそれを創っていくことが求め...