未分類

未分類

7 みんながそれぞれで良い?

みんちりえ( ) 「ちょっと質問していいですか…」 奎 そう理解しちゃったんだから仕方がない、ということが認められるなら学校の授業で内容把握を問題にするのはおかしいと、僕は思うけど。 僕は思った。「~とはどういうことか」とか「~のようなこと...
未分類

6 古文だって議論の余地は意外に…

「もう若くないんだ」って、それはやっぱり言い訳だね 先生の長い無駄話は続いた。 「この、コノテーションを説明するときに、私がよく出す例が、昔の歌なんだけど『イチゴ白書をもう一度』っていう歌だ。この中でいろんな社会問題に興味を示していた大学生...
未分類

5 どんな時にコノテーションを感じるか。

落語は面白いぞ 名人ってのは本当にたいしたもんだ 先生は、 「私、落語好きなんだけど、昔、古今亭志ん生という名人がいたんだ。その爺さんの落語で、秀逸な言葉があって、それはこんなセリフだ。 あるおかみさんが夫婦喧嘩をして、旦那といっしょになる...
未分類

4 R・バルトのお墨付きであるぞ!

こりゃあ人間の性(さが)だな 先生は続けた。 「コノテーションって言葉があるんだ。言外の意味ってことだな。どんな言葉にも言外の意味がある。それに引きずられて聞いた方はイメージする。たとえば赤という言葉、赤色には『止まれ』『危険』『血』などの...
未分類

3 ぼくはつい言ってみた。

「先生、そんなこと国語の先生が言っていいの?後で困らない?」 「あー、心配してくれんの?」 「いや、心配っていうか、そもそもそれじゃ国語っていう教科って成立しないんじゃない?」 「そうだな、そこだよ。」 と、この辺からむっくり起き出すクラス...
未分類

2 俺たちには権利がある

なぜ聞き間違いが面白いのか 先生の話は続く。 「簡単に言えば、聞き違いがなぜ面白く感じられるのか、ということだね。例えば「ウサギ追いし」を「ウサギ美味し」と勘違いするのと違う。激しく歌詞を叫ぶメタルロックの外国語の歌詞が、たまたま「蕎麦が食...
未分類

1 omikitokkuriの教室 小説を読むんだってよ!

僕の名前は奈爪 圭です。高校三年生、あと何ヶ月かで受験です。とうとう自分たちの番が来る、ということですが、どうもその気になれない。同級生は、僕のことを求道的な人間みたいにいうけど、ただ真面目に生きていこうとは思っているだけ。今年はもっと英語...