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20 『天国への登り道』 R・ダール

こういう旦那と奥さんっているよなあ今回はまたイギリスの短編。『天国への登り道』作者はロアルド・ダール。ちょっと涼しくなりたかったら、ダール だなフォスター夫妻という金持ちの夫婦。高層の住宅に住み、使用人に囲まれて不自由のない生活をしている。...
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19 『物知り博士』 サマセット・モーム

名手 モームの洒落たお話次は『物知り博士』 サマセット・モームだ。外国の短編小説というなら、詳しくない私でも、サマセット・モームという名前が出てくる。この『物知り博士』は1936年に雑誌に出た小説で、モームらしい小説と言えるだろう。マックス...
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18 『善女のパン』 でも、なぜ”善女”?

短編しか書かなかった、O・ヘンリらしい短編小説先生今日からは、外国の短編小説を読んでみよう。最初はO・ヘンリの『善女のパン』という小説。英語のリーダーの教材にもなっているらしいけど、みんなは知ってる?誰も読んだことはないよね。じゃあ、ちょう...
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17 ”美”に関して 参考になる文章を読んでみよう

『事典 哲学の木』  講談社美   佐々木健美の創造性美は筆舌に尽くせない、言葉にならない。百万言を費やしても、知らないひとに、ある傑作の美を理解させることはできない。しかし、それは概念ぬきということであろうか。言葉で説明できないというだけ...
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16 美神 三島由紀夫

三島由紀夫 本当は近づきたくないんだけど「今日は『美神』という小説。作者は三島由紀夫だね。名前くらいは知ってるだろう?知っている人は?まあ、多くの人が知っているようだね。小説を読んだことがある人はいる?ああ、誰もいないか。もっとも有名なのは...
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15 街、土産、そして……女

敗戦から10年 今日は『萩のもんかきや』 中野重治教科書には載ってないけど、今日はひとつプリントで読んでみよう。作品は『萩のもんかきや』という中野重治という人の作品。読んだことある人?」「誰もいないね。じゃあちょうどいいから読んでみようよ。...
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14 漱石らしい仕掛け?『こころ』

むりやり教科書に採用するのも、仕方ないところがある今でも作品が何かを訴えているのは確かだ先生『こころ』も夏目漱石の代表作といえる作品だね。教科書でも定番だが、これも本当に高校生に読んでもらうのに適当なのか、議論がある作品だ。この小説は3部に...
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13 「羅生門」でないといけないの?

どこの高校生もみんな読んでるらしい「今日は『羅生門』を考えてみよう。もうあらすじは確認しないでいいかな。芥川龍之介の短編小説で、ほとんどの国語総合の教科書には載っている。思えばこれは異常なことで、日本のほとんどの国民がこの小説を読んでいる、...
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12 「舞姫」と「坊ちゃん」

あまりに単純な、お子様先生先生漱石の小説は『こころ』など考えさせるところが大いにあって、私も本当に日本に得難い本格的な小説家とも感じるが、小学生くらいに読ませる小説としてなぜ『坊ちゃん』なのか、とずっと思っていた。自分でも全くこの小説の価値...
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11 『舞姫』を別の見方で読み解くと

人の良し悪しの話は盛り上がるんだなあ教室では「太田豊太郎は上ばっかり見ているヒラメ」だの、「裏切り者」だの、「むしろ国への貢献者だ」の声が上がる。また「エリスこそがずるい女」だの、「本当に夫のことを考えてない」だの、「子供が犠牲者だ」「本当...